IVR部門

心臓と脳を除いた領域のIVRを経験豊富な放射線科医(日本IVR学会専門医5名を含む)が行っています。主なIVRは動脈塞栓術、血管形成術、TIPS、B−RTO、リンパIVR,ステントグラフト内挿術、CTガイド下生検、ドレナージ術などで、IVRの対象となる患者さんを地域の医療機関からも積極的に受け入れ診察しています。また、緊急IVR(外傷性出血,消化管出血,産科出血など)も救急科と協力し多く患者さんの診療を行っています。

ご挨拶

近藤教授
近藤教授

このホームページをご覧の皆様、はじめまして、近藤浩史と申します。私は2015年に着任して以降、放射線科領域の中でもIVR業務に力を入れ、他科との連携のもと、臨床、研究、教育に尽力しております。2015年度は約400症例であった血管内治療件数(IVR件数)が 年々増加し2021年度には947例にまで増加しております。一般的なIVR手技に加え、救急領域のIVR(外傷、消化管出血など)、リンパ系IVR、門脈圧亢進症に対するIVR(B-RTO、TIPS)、動脈瘤、肺AVMの塞栓術、CTガイド下生検など多岐にわたる疾患を治療しております。

IVR治療実績

手技名件数
CVポート等301
術前塞栓(PTPE等)13
リンパ管造影・治療37
TACE・TAI42
BRTO25
TIPS5
消化管出血33
産科出血6
外傷35
動脈瘤21
肺AVM12
BAE2
EVAR25
TEVAR11
その他血管内97
ドレナージ145
生検98
その他血管外45
合計953
2021年度症例

当科におけるIVRの特徴

IVRとは血管内カテーテル治療を代表とした画像補助下での止血、生検、ドレナージといった治療や検査全般を指し、特にカテーテルを使用するものに関しては開胸、開腹といった全身麻酔を必要とする侵襲を加えることなく血管内からカテーテルを使用して出血や腫瘍などの病変に到達し、そこから直接病変に対して治療を行うことができ、効率的かつ極めて低侵襲です。対象とする疾患は多岐に渡り、内科系、外科系問わず各科の医師と必要性に関して十分に協議し、適応と判断されれば積極的に行なっています。特に当科における特徴として、

・24時間の担当医オンコールを行っている
・IVR治療適応の患者を絶対に断らない
・高度な専門性を要する疾患に対する治療を行っている
・2017年より導入された救命センターにハイブリッドERシステムがあり、ERでCT、 IVR、緊急手術が可能となった。救命センターの先生方と協力して重症外傷さんの診療を行っている。

主な対象疾患

肺動静脈奇形(瘻),Pulmonary Arterial Venous Malformation(PAVM)

肺動静脈瘻の治療中の画像

肺動静脈奇形(瘻)は肺動脈と肺静脈が直接つながった構造をしています。30-40%の患者さんはオスラー病(遺伝性出血性末梢血管拡張症)に起こると言われています。症状は息切れ、倦怠感、呼吸困難などを呈し、脳梗塞、脳膿瘍の原因となることもあります。肺動静脈奇形(瘻)の治療は、外科的切除とカテーテルを用いた塞栓術があります。当科ではカテーテル治療を担当します。通常は3-4日程度の入院期間で治療を行います。

オスラー病(遺伝性出血性末梢血管拡張症)

オスラー病は鼻出血、毛細血管拡張、動静脈奇形を症状とする遺伝性疾患の一つで、以下の臨床診断基準に複数当てはまる場合にはオスラー病の可能性があります。

・繰り返す「鼻血」
・皮膚や粘膜の「毛細血管拡張」(口唇・口腔・指・鼻が特徴的で、他に眼球結膜や耳、体幹も)
・肺、脳、肝臓、脊髄、消化管の「動静脈瘻(動静脈奇形)」
・一親等以内にこの病気の患者さんがいる

また,遺伝子カウンセリング外来と連携して遺伝子外来も行っています.遺伝カウンセリングのご予約の前に、必ず当院放射線科のオスラー病外来を受診(保険診療)していただき、必要に応じて後日遺伝カウンセリング(自費診療)を行います。詳細は受診方法をご覧ください。

内臓動脈瘤

脾動脈瘤に対する塞栓術中の画像
2.5cm大の動脈瘤が見られます

内臓動脈瘤は脾臓、腎臓、肝臓、膵臓などの動脈にできる動脈の「こぶ」のことです。通常は無症状で人間ドックや他の病気の検査の際に偶然発見されるケースが多いですが、破裂すると死亡率が高いとされています。当科では内臓動脈瘤に対してカテーテルを用いた低侵襲治療を行なっており、動脈瘤やその前後の血管に金属のコイルを充填する方法や、前後の血管にステントグラフトと呼ばれる筒状の人工血管を留置する方法を行なっています。
内臓動脈瘤と診断された方は当科外来にて精査を行い、治療法の選択やそのリスクについて説明させていただいています。治療は2泊3日の入院を基本としています。
また破裂した内臓動脈瘤に対する治療も積極的に行なっており、救急科と連携して迅速な対応が可能となっています。

バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術
(Balloon-occluded retrograde transvenous obliteration; B-RTO)

B-RTOの適応となる胃静脈瘤の画像 形態を確認し適確に治療を行います

慢性的に肝障害により、正常の肝細胞が減少、線維組織に置き換わった結果、肝臓が硬くなる病気が肝硬変です。肝硬変が生じると肝臓へ向かう門脈(腸管や脾臓から肝臓に血液を供給する血管)の圧が上昇し、側副血行路としての血管が出現します。食道や胃では静脈瘤(コブ)が形成され、大きくなると出血のリスクがあり、特に胃静脈瘤からの出血率は出血した場合の致死率は45%とも言われており、この治療法がB-RTOです。
首の付け根を局所麻酔した後、先端に風船のついたバルーンカテーテルと呼ばれる細い管を静脈内に挿入し、静脈瘤の出口側から胃静脈瘤近傍まで誘導します。次に出口でバルーンを膨らませ血流を遮断した状態で、カテーテルから硬化剤を注入し瘤を固めます。手技時間は通常2~3時間です。
当科では他院で治療が困難であった胃静脈瘤の治療を多数引き受けており、チーム一丸となって治療にあたっています。

TIPS(経頸静脈的肝内門脈肝静脈短絡術)

経頚静脈的肝内門脈静脈短絡術(Transjugular Intrahepatic Portosystemic Shunt;TIPS)

TIPSの術中画像 門脈と肝静脈をステントにより短絡させています

TIPSは本邦では1992年から一部の施設のみで行われている門脈圧亢進症に対する治療法です。以前は先進医療Aに指定されていましたが、現在は先進医療ではなく、自費診療となっています。
門脈圧亢進症の症状は様々で、代表的な症状として食道や胃の静脈瘤からの出血や、腹水や胸水の貯留があります。これらに対しての通常の治療が無効の場合にTIPSが検討されます。TIPSは門脈と体循環(静脈)との間にステントと呼ばれる金属の筒でトンネルを作る治療で、これにより門脈血が体循環へと流れ込むため門脈圧が下がり様々な症状の改善が期待されます。
実際の手技としては局所麻酔下に内頸静脈を穿刺し、さらに肝静脈から門脈を特殊な針で刺して経路を作り、バルーンでその経路を拡張し、ステントを留置します。 基本的には翌日から歩行も可能で入院期間は1週間前後になります。術後に一時的に会話が成り立たなくなる、異常行動がみられるなどの肝性脳症が発症する可能性があり、そういった症状が出現しないかを確認した上で退院となります。症状出現時には適切な治療を行います。
当院では2年間で約10症例程度行っております。肝臓の機能が悪い方や腎不全で透析をしている方では治療が行えないことがありますので,主治医の先生とよく相談してください。最後にこの手技は保険収載されておりませんので,全て自費診療となり入院費用も含めますと高額になります。一度御相談ください。

リンパ

リンパ瘻には白色のもの(小腸からのリンパ液)と、透明なもの(筋肉や肝臓からのリンパ液)の2種類があります。リンパ瘻は、通常の出血と異なって急速な生命の危機はありませんが、静かに体力が奪われていきます。しかし、リンパ液は白色~透明であるため、漏出点を同定し治療することは時に難渋することが知られています。我々は、様々な原因で生じるリンパ瘻に対して、経皮的に低侵襲で治療を行っている数少ない施設です。
対象疾患は、術後性リンパ瘻(消化器癌、心臓や大動脈の術後に生じる乳び胸水。肝臓や膵臓の手術後に生じる乳び腹水やリンパ性腹水。子宮癌や前立腺癌の術後に生じるリンパ性腹水、鼠径部のリンパ瘻)、特発性乳び胸水、特発性乳び腹水、乳び心嚢、鋳型気管支炎、乳び膣瘻、乳び尿などで、いずれも治療経験があります。
また、成人性先天性心疾患患者の晩期術後合併症である、蛋白漏出性胃腸症(Protein-losing enteropathy:PLE)や鋳型気管支炎(Plastic bronchitis)に代表されるリンパ瘻の治療も取り組んでいます。
リンパ管腫、リンパ管腫症に代表されるリンパ管奇形に対する画像評価、治療についても積極的に取り組んでいます。
少しずつ広まってきている、新しい治療ですが、リンパ疾患で何かお困りのことがありましたら相談してください。

消化管出血などに対する血管塞栓術

消化管出血の塞栓術中の画像 上行結腸に造影剤の血管外漏出がみられ、出血部位が同定された

胃・十二指腸・小腸・大腸といった消化管には、潰瘍や静脈瘤、憩室、腫瘍などを原因とする出血が生じることがあります。消化管出血が生じると吐血や血便、黒色便といった症状をきたしますが、急激な出血は生命の危険を生じることもあり、その場合には緊急で止血術が施行されます。消化管出血に対する止血の多くは内視鏡によって行われますが、内視鏡で止血が困難な場合には、カテーテルという細い管を用いた血管塞栓術が行われます。
 具体的には、足の付け根の血管(大腿動脈)などからカテーテルを進め、そこから造影剤を使用した血管撮影を行い、出血部位を探します。出血部位が見つかったら、出来るだけカテーテルを近くまで運び、塞栓物質という詰め物を血管の中に投与して止血をします。出血部位が特定できない場合でも、事前のCTや内視鏡検査である程度出血部位が推定できる場合には、少量の塞栓物質を使用し血流を抑える処置を行うことがあります。
血管塞栓術の他には外科手術による止血が行われることもありますが、血管塞栓術による身体への負担は外科手術よりも少ないため、止血成功後の入院期間が短くなるといったメリットがあります。

TACE

TACEの術中画像 肝右葉に巨大な肝細胞癌を認め、これに対して化学塞栓療法を行います

肝細胞癌の治療法には外科的手術(肝切除術)、穿刺局所療法(ラジオ波焼灼療法radiofrequency ablation: RFA)、肝動脈化学塞栓療法(transarterial catheter chemoembolization: TACE)、全身化学療法(内服や点滴の抗癌剤治療)などがありますが、TACEは手術不能かつ穿刺局所療法の対象とならない肝細胞癌に対して標準的に行われている方法です。TACEは肝細胞癌に対する局所治療として、わが国で開発され進歩してきた歴史ある治療法であり、現在では世界中で行われています。マイクロカテーテルと呼ばれる先端が0.5mmほどの非常に細く、柔らかい管を肝臓の動脈まで進め、癌を栄養する動脈(栄養血管)のみを選択し、抗癌剤を注入します。そして、栄養血管を詰めることで血流を遮断し、癌を壊死させます。実際の手技は、足の付け根の動脈(大腿動脈)を細い針で穿刺し、シースと呼ばれるカテーテルを通す太さ2mmほどの専用の管を入れます。そこからカテーテルを入れ、肝臓の動脈まで進めます。その後、まず1.5mmほどの太めのカテーテルから造影剤を投与し、CTや血管造影を撮影することで、治療対象である癌の肝臓内での詳細な位置や栄養血管を把握します。それらの情報をもとにカテーテルの中にマイクロカテーテルを通し、栄養血管まで進め、上記のように治療を行います。当院では消化器内科、外科とも治療方針を話し合い、より有効かつ適切な治療ができるように努めています。

外傷

外傷診療におけるinterventional radiology(IVR)は,主に止血術として利用されます。特に多発外傷に代表される重症外傷診療において,IVRは欠かすことができません。外傷患者の全身状態は不良であることが多く,低侵襲に止血ができるIVRの果たす役割は大きいものです。さらに,手術困難な部位の止血や臓器機能を温存した止血が可能であることも大きなメリットです。
 救急IVRの中でも,とりわけ外傷IVRは1分1秒を争うため,即座にIVRを開始できる診療体制が必要です。当院のIVR体制は24時間対応可能であり,IVRが必要になる可能性が予測された段階で速やかにIVR医が診療に参加しています。
 重症外傷患者を救命するために,外傷診療を理解したIVR医が救急医と協働して治療を進めています。

CVP

CVポートが右鎖骨下に埋め込まれています

CVポートとは皮下埋め込み型中心静脈ポートのことで、癌治療のための抗癌剤や高カロリー輸液などで、薬剤の繰り返しの中心静脈への投与が必要な場合に埋め込みを行います。また、末梢静脈ルートの確保が困難な場合にも埋め込みを検討します。皮下に埋め込む事で感染のリスクを軽減できる特徴があり、また、専用の注射針を用いて容易に穿刺が可能で、確実な中心静脈への薬剤投与ができます。
感染の他の合併症としてカテーテルの閉塞や断裂がありますが、当科では穿刺方法の工夫により、より耐久性が高くなるような試みを行っています。

CTガイド下生検

CTガイド下肺生検の術中画像 肺内の病変(矢印)をCTで針の位置を確認しながら穿刺を行なっている

CTを用いて、病変の部位をCT画像で確認しながら皮膚表面より針を穿刺し、その組織の一部を採取するものです。基本的に、体幹部、四肢であればほぼすべての部位の腫瘍に対し可能で、当院では生検が困難とされるような小さな病変や体の深部にある病変に関しても対応しています。
特に肺生検では呼吸器内科・外科の先生の協力の下、再生検(Re-biopsy)も積極的に行っています。再生検とは、遺伝子変異をターゲットにした薬(分子標的薬)で治療されている方を対象に薬が次第に効かなくなるような場合、腫瘍が新たな遺伝子変異を起こしてその薬に対する耐性を獲得しているケースがあるので再度生検を行うことです。これにより、遺伝子変異を調べ、患者様一人ひとりにあった最適な薬を提供することができます。
具体的な手順としては、まずCTで病変部を撮影し、画像をもとに病変まで距離や針を刺す角度などを計測し、安全な経路で穿刺する経路を決定します。十分に局所麻酔を行い、CT撮影で針の進行方向を確認しながら針を慎重に進め、腫瘍内の組織を数回ほど採取します。生検が終了した後、全体のCT撮影を行い合併症がないことを確認後、一連の検査を終了します。手技の時間は約30−60分程度です。

医師一覧

教授近藤 浩史(こんどう ひろし)

近藤 浩史(こんどう ひろし)

卒業大学

岐阜大学 平成9年卒

専門領域

IVR 放射線診断

一言

平成27年からお世話になっています。帝京大学は症例が多く毎日楽しく仕事しています。
救急IVR,大動脈ステントグラフトなど、IVRやりたい人お待ちしております。

講師・医局長山本 真由(やまもと まさよし)

卒業大学

防衛医科大学校 H13年卒

講師木下 光博(きのした みつひろ)

木下 光博(きのした みつひろ)

卒業大学

香川大学(2006年卒)

診療専門領域

IVR
放射線診断

助教和田 武(わだ たけし)

和田 武(わだ たけし)

卒業大学

千葉大学(2011年卒)

診療専門領域

IVR
放射線診断

一言

帝京大学放射線科はよい意味で医学生時代の部活動を思い出させてくれる環境です。患者さんの治療には、チーム一丸となって全力で取り組んでいます。

助手山本 浩大郎(やまもと こうたろう)

山本 浩大郎(やまもと こうたろう)

卒業大学

九州大学 (2015年卒)

診療専門領域

救急医学
IVR
放射線診断

一言

今まで救命救急を専門としておりましたが、この度放射線技術を学ばせていただくために当院放射線科の専門医プログラムを選択させていただきました。IVRだけでなく読影も頑張っていきます。

趣味

カメラ

臨床助手臼井 亮介(うすい りょうすけ)

臼井 亮介(うすい りょうすけ)

卒業大学

京都府立医科大学(2008年卒)

資格

IVR専門医
救急科専門医
外科専門医
外傷専門医
集中治療専門医
脈管専門医
日本血管外科学会認定血管内治療医
胸部ステントグラフト実施医
腹部ステントグラフト実施医
浅大腿動脈ステントグラフト実施医
腹部救急認定医
臨床研修指導医
JETECインストラクター
JATECインストラクター
SSTTインストラクター
DIRECTインストラクター
PC3インストラクター
ICLSインストラクター

診療専門領域

IVR
救急医学
外傷学
集中治療医学

一言

主に大動脈ステントグラフト,外傷IVRを担当しています。

臨床助手山﨑 康之(やまさき こうじ)

卒業大学

北海道大学(2016年卒)

診療専門領域

IVR
放射線診断

臨床助手井上 修平(いのうえ しゅうへい)

卒業大学

名古屋市立大学(2016年卒)

資格

日本救急医学会救急科専門医
JATECインストラクター
ICLSディレクター

診療専門領域

救急医学
IVR

一言

名古屋で救急医として3年勤務後、2021年からIVRの修練をさせていただいています。過去に全く経験がなくゼロからのスタートでしたが、シース挿入、親カテ操作などの基礎から日々丁寧にご指導いただいております。

臨床助手釘宮 愛子(くぎみや あいこ)

釘宮 愛子(くぎみや あいこ)

卒業大学

防衛医科大学(2011年卒)

診療専門領域

IVR
放射線診断
腎臓内科学

シニアレジデント市木 純哉(いちき じゅんや)

市木 純哉(いちき じゅんや)

卒業大学

岡山大学(2015年卒)

資格

救急科専門医

診療専門領域

IVR(画像下治療)

研究専門領域

IVR全般

一言

広島県の救急医でしたが、2021年から帝京大学でIVR、放射線診断の勉強をさせていただいています。
帝京大学は症例も豊富で、救急をはじめ多様な背景を持つ医師がIVR研修に集まっており大変刺激的です!

シニアレジデント北川 幹太(きたがわ かんた)

北川 幹太(きたがわ かんた)

卒業大学

信州大学(2016年卒)

資格

日本専門医機構 救急科専門医

診療専門領域

救急・集中治療、IVR

一言

救急科専門医取得後、画像診断・IVR研修のため放射線科シニアレジデントとして学びにまいりました。豊富な症例で日々研鑽を積んでいます。

シニアレジデント平野 貴規(ひらの たかき)

平野 貴規(ひらの たかき)

卒業大学

東京医科歯科大学(2015年卒)

資格

日本救急医学会救急科専門医
日本麻酔科学会麻酔科専門医
厚生労働省麻酔科標榜医
日本周術期経食道心エコー(JB-POT)認定医
JATECインストラクター
FCCSインストラクター

診療専門領域

IVR(画像下治療)
救急医学
麻酔科学”

一言

これまで救急・麻酔・集中治療などに関わっていましたが、画像診断の重要性とIVRの有用性を痛感し、2022年度から帝京大学で画像診断・IVRを学ばせて頂いています。宜しくお願い致します。

IVR外来担当表

 
午前山本 真由
山本 浩大郎
近藤 浩史
市木 純哉
和田 武
午後

新入職員募集

現在帝京大学放射線科では新入職員を募集しています。シニアレジデントとして専門医を目指す方はもちろん、救急医など他診療科の医師でIVR技術習得を目指す方の2~3年の短期受け入れも積極的に行っています。可能な限り要望に応えられるよう調整していますので、興味がある方は下記の連絡先までご相談ください。IVRに比重をおいた研修を考えている場合はその旨をお伝えいただけると幸いです。

応募資格

日本国の医師免許証を有し、厚生労働省の指導に基づく臨床研修の修了(見込み)者。

待遇(当院の規定に準ずる)

役職シニアレジデント、臨床助手 (経験によりご相談させていただきます)
給与月額18.6万円 (役職により変動いたします)
勤務日数週4.5日勤務
諸手当宿日直手当
専門医資格経験年数に応じてIVR専門医、読影専門医資格などの取得も可能です

施設見学に関しては通年で行っています。可能な限り我々がどの様な業務を行なっているかを知っていただきたいので、日程を調整いたします。

お問い合わせ先

帝京大学医学部放射線科学講座

〒173-8605 東京都板橋区加賀2−11−1
Tel(直通): 03-3964-4098
担当:三鍋かんな (医局秘書)
E-mail: hoshasen(アットマーク)med.teikyo-u.ac.jp

若手スタッフからの一言

井上医師

帝京大学放射線科の井上修平です。私は名古屋で救急医として3年間勤務後、サブスペシャリティとしてIVRを学ぶために当院放射線科に来ました。それまでカテーテルには全く触れたことが無く、ゼロからのスタートでした。科内は近藤教授をはじめアットホームな環境で、どんな些細な質問でも必ず答えをいただくことができ、こんな私でも少しずつできることが増えてきたように思います。当院は高度救命救急センターであり、緊急IVR症例が多いのが特徴です。緊急止血に関しては、画像、バイタル、採血所見などから戦略を立て、特に、外傷であれば1時間内での止血終了を目標としており、毎週のカンファレンスでは止血戦略を振り返り議論が飛び交います。
「断らない救急」ならぬ「断らないIVR」をモットーに、ご依頼いただいた症例に関しては必ず科内で相談し道筋を立てる雰囲気があります。
私のように救急からIVRを修練したいと考えていらっしゃる方にはぜひ当科での研修をおすすめします。

市木医師

帝京大学放射線科の市木と申します。もともと救急医として医師6年目まで広島県で働いていましたがIVR技術の習得と画像診断の勉強をしたいと思い立ち、現在は帝京大学にて放射線科専攻医として働いています。
帝京大学はIVRの症例数が豊富で、かつ様々な背景を持つ医師が集まっているところが大変魅力的だと感じます。私も救急専門医という背景がありますが、すでに同様の背景を持つ多くの先輩方がいたために研修のノウハウが蓄積されており、大変充実した研修を送ることができています。
また、働き方としても、当番制が確立しているために緊急対応を行う日と家族とゆっくり過ごす日のメリハリがしっかりしています。家族との時間を大事にしながら、かつ自分のやりたかった緊急カテーテルに従事できるため、理想的な環境であると感じています。
救急に従事する中で画像診断やIVRの有益性を感じている方、Hybrid ERでの緊急カテーテルに興味のある方、高難易度のIVR手技研修を希望される方など、様々な医師にとって帝京大学放射線科で働くことが有意義な時間となると確信しています。ぜひ、一度見学にきていただければと思います。

平野医師

2022年度より帝京大学放射線科で御世話になっております平野貴規と申します。これまでは福島県郡山市の救命救急センターで救急・集中治療、手術麻酔などに関わってきました。3次救急・集中治療領域で働くうちに、画像診断・IVRの重要性・有用性を痛感し、こちらで御世話になることとしました。当然ながら、画像診断もIVRもまだまだ学ぶことばかりですが、指導医の先生方の手厚い御指導と豊富な症例のおかげで、充実した日々を送っています。帝京大学放射線科は、経管豊富な放射線科専門医の先生も多数おられますが、一方で、私のような他科からの研修の医師も多く(2022年度は放射線科IVRチームの中に6人の救急専門医がいます)、多様なバックグラウンドを持った人が多いので、キャリアの途中で放射線科の勉強を一から始めたいと考える人にとって非常に働きやすい環境だと思います。是非、一度見学にいらして下さい。

山﨑医師

帝京大学病院放射線科の山﨑です。2021年度よりお世話になっております。北海道大学から国内留学という形でIVRやステントグラフトの勉強をさせていだいております。帝京大学は症例が多く救急IVRをはじめ動脈瘤や動静脈奇形、門脈圧亢進症、リンパ関連疾患など様々な症例があり、経験豊富な指導医のもと日々修練を積んでおります。また、帝京大学の特色として救急科や他科の出身でIVRを勉強しにきている先生が多く、その先生方と切磋琢磨することで1つの診療科に縛られない治療法の選択や考え方なども学ぶことができる環境があると思います。検査で夜遅くなることや、休日夜間の緊急呼び出しなどで忙しくなることもありますが、IVRチームの一員として楽しく研修をさせていただいております。

業績

1.Yamamoto M, Yamada K, Horikawa M, Kondo H, Oba H, Furui S. Embolization of the Thoracic Duct by Direct Injection of N-Butyl-2-Cyanoacrylate Glue via a Puncture Needle. Cardiovascular and interventional radiology. 2018;41(6):959-63.

2.Tanahashi Y, Kondo H, Yamamoto M, et al. Efficacy of Automated Supplying Artery Tracking Software Using Multidetector-Row Computed Tomography Images for Emergent Transcatheter Arterial Embolization. Cardiovascular and interventional radiology. 2018.

3.Takata T, Kotoku J, Maejima H, et al. Fast skin dose estimation system for interventional radiology. Journal of radiation research. 2018;59(2):233-9.

4.Nakayama T, Uehara H, Osawa M, Tanahashi Y, Kondo H, Kawamura M. Atraumatic tension hemothorax associated with ruptured aneurysm of intercostal artery-azygous fistula: a case report. General thoracic and cardiovascular surgery. 2018;66(9):552-5.

5.Matsumura Y, Matsumoto J, Kondo H, et al. Early arterial access for REBOA is related to survival outcome in trauma. The journal of trauma and acute care surgery. 2018.

6.Matsumura Y, Matsumoto J, Kondo H, et al. Early arterial access for resuscitative endovascular balloon occlusion of the aorta is related to survival outcome in trauma. The journal of trauma and acute care surgery. 2018;85(3):507-11.

7.Matsumura Y, Matsumoto J, Kondo H, Idoguchi K, Funabiki T. Partial occlusion, conversion from thoracotomy, undelayed but shorter occlusion: resuscitative endovascular balloon occlusion of the aorta strategy in Japan. European journal of emergency medicine : official journal of the European Society for Emergency Medicine. 2018;25(5):348-54.

8.Matsumura Y, Matsumoto J, Idoguchi K, et al. Non-traumatic hemorrhage is controlled with REBOA in acute phase then mortality increases gradually by non-hemorrhagic causes: DIRECT-IABO registry in Japan. European journal of trauma and emergency surgery : official publication of the European Trauma Society. 2018;44(4):503-9.

9.Hayashi T, Fukuzawa K, Yamazaki H, et al. Multicenter, multivendor phantom study to validate proton density fat fraction and T2* values calculated using vendor-provided 6-point DIXON methods. Clinical imaging. 2018;51:38-42.

10.Hayashi T, Fukuzawa K, Kondo H, et al. Correction to: Influence of Gd-EOB-DTPA on proton density fat fraction using the six-echo Dixon method in 3 Tesla magnetic resonance imaging. Radiological physics and technology. 2018.

11.Hayashi T, Fukuzawa K, Kondo H, et al. Influence of Gd-EOB-DTPA on T1 dependence of the proton density fat fraction using magnetic resonance spectroscopy. Radiological physics and technology. 2018;11(3):338-44.

12.Edo N, Yamamoto T, Takahashi S, et al. Optimizing Hemodynamics with Transcatheter Arterial Embolization in Adrenal Pheochromocytoma Rupture: A Case Report. Internal medicine (Tokyo, Japan). 2018.

13.Uehara H, Yasuda A, Kondo H, Kawamura M. Carbon dioxide insuf fl ation and thoracoscopic ultrasonography image of pure ground-glass nodule. Interactive cardiovascular and thoracic surgery. 2017;25(5):836-8.

14.Tanahashi Y, Goshima S, Kondo H, et al. Additional value of venous phase added to aortic CT angiography in patients with aortic aneurysm. Clinical imaging. 2017;44:51-6.

15.Tanahashi Y, Goshima S, Kondo H, et al. Transcatheter Arterial Embolization for Primary Postpartum Hemorrhage: Predictive Factors of Need for Embolic Material Conversion of Gelatin Sponge Particles to N-Butyl Cyanoacrylate. Cardiovascular and interventional radiology. 2017;40(2):236-44.

16.Matsumura Y, Matsumoto J, Kondo H, et al. Fewer REBOA complications with smaller devices and partial occlusion: evidence from a multicentre registry in Japan. Emergency medicine journal : EMJ. 2017;34(12):793-9.

17.Matsumura Y, Matsumoto J, Idoguchi K, et al. Non-traumatic hemorrhage is controlled with REBOA in acute phase then mortality increases gradually by non-hemorrhagic causes: DIRECT-IABO registry in Japan. European journal of trauma and emergency surgery : official publication of the European Trauma Society. 2017.

18.Hayashi T, Fukuzawa K, Kondo H, et al. Influence of Gd-EOB-DTPA on proton density fat fraction using the six-echo Dixon method in 3 Tesla magnetic resonance imaging. Radiological physics and technology. 2017;10(4):483-8.

19.Haradome H, Unno T, Morisaka H, et al. Gadoxetic acid disodium-enhanced MR imaging of cholangiolocellular carcinoma of the liver: imaging characteristics and histopathological correlations. European radiology. 2017;27(11):4461-71.

20.Mayumi T, Yoshida M, Tazuma S, et al. The Practice Guidelines for Primary Care of Acute Abdomen 2015. Japanese journal of radiology. 2016;34(1):80-115.

21.Mayumi T, Yoshida M, Tazuma S, et al. Practice Guidelines for Primary Care of Acute Abdomen 2015. Journal of hepato-biliary-pancreatic sciences. 2016;23(1):3-36.

22.Kumada K, Murakami N, Okada H, et al. Rare central venous catheter malposition – an ultrasound-guided approach would be helpful: a case report. Journal of medical case reports. 2016;10(1):248.

研究費

1.遠位橈骨動脈アプローチにおける腹腔動脈挿管に最適なカテーテル形状の探索と新規開発

2022年~2025年 若手研究 研究代表者:和田 武

2.難治性リンパ漏に対する胸管内リンパ液自動誘導システムの開発

2020年~2023年 基盤研究(C) 研究代表者:山本 真由

3.低線量X線透視動画を用いた肺換気・血流イメージングシステムの開発

2020年~2023年 若手研究 研究代表者:山本 浩大郎

4.IVR医の水晶体被ばくの実態調査~防護グラスに固定した小線量計での長期間実測~

2018年~2020年 基盤研究(C)研究代表者:近藤浩史

5.膵癌術後出血に対する止血術における肝血流温存を目的とした灌流システムの開発

2016年~2018年 基盤研究(C)研究代表者:古井滋

6.癒着胎盤帝王切開術の出血量低減を目的としたダブルバルーンカテーテルシステムの開発

2013年~2015年 基盤研究(C)研究代表者:近藤浩史

7.上腹部MDCTにおけるスカウト像を用いた患者体格自動測定プログラムの開発

2009年~2011年 基盤研究(C)研究代表者:近藤浩史

最後に

とても楽しい職場です。